らくらく新聞@ブンタウ

ベトナムのんびりローカルリゾート・ブンタウからベトナムと日本の諸々のことを書いています。 

美容と健康に効果テキメンのカシューナッツ。一大産地ベトナム国バリア・ブンタウ省Xuyen Moc (スィン モック)の加工工場に行ってきました

カシューナッツに含まれる栄養と効果

お酒のつまみや手軽なお菓子として人気のあるカシューナッツ。

育毛作用(亜鉛)、カルシウム吸収率向上(亜鉛)、骨粗しょう症予防(マグネシウム)、貧血予防(鉄)、夏バテ防止・食欲増進・疲労を回復(ビタミンB1)、生理異常や生理痛を軽減・むくみ改善(ミネラル)、コレステロール排出・ダイエット・便秘改善(オレイン酸)、老化防止(オメガ3脂肪酸)

実はこのように美容と健康に効果テキメンな栄養素いっぱいの食材なのです。

参考:カシューナッツの栄養の効果と効能!ダイエットに有効? | 自然な生活

          カシューナッツ - カロリー計算/栄養成分 | カロリーSlism

 

今回は友人Ducさんの招待でこのカシューナッツの産地であるバリア・ブンタウ省Xuyen Moc (スィン モック)にあるカシューナッツ加工工場を訪問してきました。友人の姉がこの地でカシューナッツ加工工場を運営(ベトナムではしっかり者の女性が会社や家族を支えている例が非常に多いです。この工場もそのパターンでした。)しており、日本への輸出を考えている彼女が日本人の私に味見をして欲しいと言ったことがきっかけです。日本人の少ない地域に滞在しているとこういうラッキーがあるんですよね。カシューナッツ大好きっ子の私にとっては願ってもない機会、喜び勇んで同行を快諾しました、絶対味見できるぞと思いながら。

カシューナッツ大国ベトナム

実はベトナムは世界一のカシューナッツ輸出量と第三位の生産量を誇っています(2015)。

カシューナッツ輸出額拡大 ベトナム昨年32%増、収穫は伸び悩み (1/2ページ) - SankeiBiz(サンケイビズ)

 

 そして味も世界一とのこと。

カシューナッツの木はベトナム南部の東部と中部南Tay Nguyen高原の赤土でよく成長しており、世界一番美味しいカシューナッツを生産すると言われている。

 ベトナムカシューナッツ - SAIGON AROMA - VIETNAM MARKET CONSULTING

ただし、これベトナムの会社が言っていることなのんですよね。だから身内贔屓が入ってても全くおかしくなくて、若干(かなり?)怪しいです!(翻訳も多分ベトナム人がしてるわ、これは。)Wikipediaでは全然違うこと書いているしね!

生果産品はインドネシア産、ブラジル産、タンザニア産などが優秀であるとされている。加工製品については、前節の1550年代以来の歴史的な経緯により、インド国内に加工工場・加工技術が集積されているとされ、「インド製」加工製品が最優とされている。 カシューナッツ - Wikipedia

どっちを信じるべきか(笑)

カシューナッツの産地バリア・ブンタウ省

バリア・ブンタウ(BaRia Vung Tau)省は、北部のハイフォン(Hai Phong)市とならんでベトナムの日系裾野産業強化2地域の一つとして指定され日経企業専用工業団地が省内に用意されている石油産業や鉄鋼業などが盛んな工業で名の知られる地域です。それらの産業に支えられ1人当たり年間GDPが1万ドルを超えています。これは、ハノイ(

Ha Noi)市はもちろんホーチミン(Ho Chi Minh)市にも大差をつけてベトナム最高値です。そのため北部や中部からも多くの移住者が仕事を求めてこの地域にやってきます。

バリア・ブンタウ省進出完全ガイド ~バリア・ブンタウ省公式日本語版サイト~

このように記すとバリア・ブンタウ省が工業ばかりの地域に見えますが、実は非常に気候が穏やかで緑も水も豊かな農業が非常に盛んな場所でもあるです。数多くの北部や中部からの移住者たちが引退した後でも故郷に帰らず、若い間に働いて貯めたお金でバリア・ブンタウ省の農村地帯に農地を買い引き続きこの地で生活をしています。このモデルは中高年のベトナム人の憧れになっています。そんなバリア・ブンタウ省の自然の恵みをいっぱいに受けてカシューナッツは育ちます。

カシューナッツ - Wikipedia

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袋から取り出して

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皮を剥くと こんな感じになります。

f:id:jmato911:20150908225905j:plain (題:ナッツをこの手に)

 

Xuyen Moc (スィン モック)

Xuyen Moc (スィン モック)はホーチミン市から2時間30分、ブンタウ市から40分ほど車で行ったところに位置しています。

海辺には ベトナム有数カジノで名の知られる豪華ホテル・The Grand Ho Tram  があります。(南部の国際的玄関であるタンソンニャット空港でも案内のポスターがあります。ホーチミン市内を回らずに直行するツワモノ外国人も)

thegrandhotram.com

またビンチャウ温泉とその周囲の原生林を巡るエコツーリズムも人気があります。


SAI GON - BINH CHAU - HO COC ECO-TOURIST ...

このリゾート地、わかりやすさのためかサイゴンという名前が頭についていますがバリア・ブンタウ省Xuyen Mocにあります!! (東京ディズニーランド・新東京国際空港という名前がつけられたときの千葉県民の気持ちが少しわかった気がします。バリア・ブンタウ民として新東京国際空港という名が成田空港に変わったようにビンチャウ・リゾートからサイゴンの名前が外れる日を心待ちにしています。)

Xuyen Mocはこのような自然を満喫できるリゾートがあるように緑豊かな地域なので、農業が非常に盛んです。

 

 カシューナッツ加工工場見学

今回の小旅行に参加したのは4人。そのうちの1人Tamさんがブンタウ市内で経営しているカフェで合流した後、Ducさんの持つ乗用車で(私より断然お金持ちですね~笑)一路Xuyen Mocへ。

道中の牧歌的な風景が楽しい。牛もよく見かけるのですが撮りそびれました。

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そしてカシューナッツ加工工場へ到着し、さっそく見学へ。

と思ったらお出迎えに来た犬。本当にベトナムはどこにでも犬がいます。

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不審者でないことが確認できたのかすぐに興味は彼方へ

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そんな犬をしり目に一行で奥へ。

今回通訳を買って出てくれているTamさん。彼以外はみな英語が通じません。これら機械の卸しやメンテナンスを仕事でやっていたとのことで、とてもわかりやすい解説でしたが、興がのったのか、途中から経営者のLoiさんそっちのけの解説に。f:id:jmato911:20150908231012j:plain

この機械はシューターでナッツを重さごとに4つに分けることができる。粒が大きいナッツの方が価値があるとのこと。

 

ナッツの外郭を熱で壊して取り外す機械。いかつい。

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ナッツを乾燥させる機械。この赤色は肉眼で確認できなかったので赤外線だろう。

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大量に保管された加工後のナッツ。まだ皮むきの作業が残っている。

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保管されているナッツの近距離撮影。お宝がどっさりな気分。

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皮を剥く作業場。日曜で働いている人たちの姿を見ることができなかったのが残念です。イスにそれぞれの働く人の色とりどりのクッションが。座席はきっと決まっているのでしょうね。

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布袋にぎっしりと詰められたナッツ

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積み上げて出荷を待ちます。一袋50kg。

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一通りの工程の説明を受けた後は、

ナッツを摘まみながらLoiさんの今後のビジネスの展望を聞きます。

一番左が経営者のLoiさん。笑顔が固い(笑)。対照的にナッツ袋を片手に笑顔の私。

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Tamさんの通訳で会話に参加しならがカシューナッツを貪りました。通訳の好きにひょいぱくひょいぱく。少しは遠慮しようと思ったのですが、美味しすぎて止まらなかったのです。今まで食べたナッツの中で一番おいしく感じました。やっぱり産地がすぐそばにあるからなんでしょうかね。

Loiさんの話の主旨は先に書いたように日本に輸出していきたいと、そのためにベトナムにいる日本人の力を借りたいとのことでした。

私自身には農業やカシューナッツの知識はほとんどないため直ぐにどうこうできるわけではないのでうが、このカシューナッツの味をバリア・ブンタウにとどめておくのはもったないなとも思うので、まずはお土産で持ち帰り日本人に食べて言って評価やアドバイスを集めようと思う次第。

 

 

あーそれにしても美味いな。これ。

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ちゃっかりお土産にもらってきました!(撮影場所:自室)

 

世界中のカシューナッツを食べている人からするとまだまだなのかもしれませんが、

やっぱり僕にとってはベトナム バリア・ブンタウ省のカシューナッツが世界一の味ですね!

 

そして今後にさらなる発展も期待できるのではと思っています。特に製品加工。ベトナム自体のカシューナッツ生産量が世界第三位であるにもかかわらず、なお原料としてアフリカなどからカシューナッツを輸入する必要があるほどベトナムでは盛んに製品加工が行われているのです。技術の積みあげによってさらに味は向上していくだろうと期待しています。楽しみです。

ベトナムのカシューナッツ輸出は2006年から昨年(筆者注:2012年)まで世界一位を続け、昨年は約15億ドルに達しました。しかし、輸出需要にカシューナッツ原料の国内供給が追いつかず、50%を輸入に頼っている

ベトナムのカシューナッツ輸出と原料輸入 - GOVAP便り

 

また、主な生産地の中で日本と距離が最も近いのがベトナムです。ヘルシー志向が進み豊富な栄養素をしっかり保てる生カシューナッツの認知と人気が高まりつつあるので、ベトナムにはその距離の強みを活かして生産国としても頑張って欲しいものです。

カシューナッツ(生)は食感はカリっとしておりませんがそういった事に変えがたい豊富な栄養素とナッツ本来の自然の甘みを持っています。 カシューナッツに含まれるビタミン類などは熱に弱いため、熱加工をすると壊れてしまいます。

無添加カシューナッツ販売フルーティヤ

 

バリア・ブンタウのカシューナッツを食べたい!また農村を見たい、農作物を食べたいという人は是非ご一報ください。(時間の許す限りですが)案内しますよ~。一緒に楽しみましょう!

Mail: jmato911(あっとまーく)gmail.com

twitter :jmato911

農村地帯はいくたびに心が洗われるのでこれからも積極的に調査・紹介していきます。応援ポチっとな、よろしくお願いします!

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記事を書くにあたりカシューナッツについて調べていたら、まさかの事実が。え、あれ、カシューナッツだったんだね。