らくらく新聞@ブンタウ

ベトナムのんびりローカルリゾート・ブンタウからベトナムと日本の諸々のことを書いています。 

就職活動が辛い人へ。クソゲーだからバックれたら?生物46億年ご先祖様たちもバックレ続けて生き延びてきた。 

 日本もそろそろ夏ですか?

就職活動している人たちには辛い季節がやってきますね、暑さにやられないよう体には気をつけてくださいね。

面白いCMを見たことをきっかけに、就職活動について考えてみました。

 

目次

1.東京ガスCM家族の絆「母からのエール篇」がすごい

2.あなたは就職活動に向いている人ですか?

3.不利なルールからバックレよう~ご先祖様の生存戦略

 

1.東京ガスCM家族の絆「母からのエール篇」がすごい

東京ガス CM 家族の絆 「母からのエール」篇 - YouTube

 

私はべトナムに住んでいるので、いつも暑い。が、スーツを着る機会が少ないので救われている。そんな生活の中で、この話題が入ってきた。で、久しぶりに日本のCMを見てみた。

東京ガスのTVCMが批判殺到で放送中止に?「リアルすぎる」「いいとおもうけど」賛否分かれ注目拡大 | BuzzNewsJapan

批判されるってことは、と思いながら見ていたから、

途中からそわそわしてしまった。え、そこから、落とすんか?落とすんよね、やっぱり。と。

Youtubeに「出来栄えが良すぎる」というコメントがあったけど、その通り。

見てて、心動かされてしまった。 これ、お茶の間で急に見せられたら、嫌かもな。就職活動苦戦中、失敗した親子が見たらきついかも知らん。それが、就職活動きっかけで喧嘩や冷戦してしまってたらなおさら。ドラマなら、見る見ないの自由があって良かったし、一回限りのものだからそうそう問題にならないだろうけど。繰り返されるCMだから、ねぇ。

まぁ、でも今の時代は地上波で中止になったCMでも、こうして見ることができるのだからありがたいよね。問題作でも良作は良作だからね。東京ガスさんには是非残してもらいたい。

追記:動画、消えていますね、残念です。

 

2.あなたは就職活動に向いている人ですか?

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このCMが問題になったのって、現行の就職活動が学生の大きな負担になっている現状があるからだよね。 何十社、何百社とエントリーシート書いて、落とされて、着慣れないスーツと革靴を身に着けて、落とされて、面接して、落とされて、嘘までついて、落とされて。。。辛すぎよ。「世界の誰からも必要とされていない」と思うのも当然。

 

でも、落とされ続ける学生さんも本当はわかっているんじゃないかな?

自分が就職活動に向いていないってことを。

 

ほれぼれするような学歴で、その中身も素晴らしく、いつも努力し何事かを成し遂げてきた「意識の高い」の学生と比べるべくもないってのは誰に言われなくても本人が一番わかっていると思う。(ハッタリだけのまがい物の「意識高い系」いるだろうけど、そういうのをあげつらっても、席が空くわけでもないよね)

私もそうだったしね。

大学で留年を重ねて、卒業するころにはとても新卒とは言えない年齢になっていた。

そんな私が就職活動をしていたときは、こんな本も読んだよ。

 

凡人内定戦略

凡人内定戦略

 

 凡人でしかない私たちは、エリートに対抗して履歴書や面接での応答を飾り立てても駄目だ。そんなものは簡単に見破られるし、他にも同じような大勢の飾り立てに必死な人間たちの中に埋もれてしまう。だから、世間から見れば小さいことでもいいから、あなたが大事にしていること、頑張ったことをアピールしようという主旨(だったはず)。 

 

 

宮台教授の就活原論

宮台教授の就活原論

 

 会社と学生はこれから労務契約を結ぶ存在であり、法的には両者は対等のはずだ。が、現実はそうではない。学生(もしくは一般的な会社員)には、企業と交渉する力がないために、企業の言うことに合わせざるを得ない。そんなのは、フェアじゃないと言っても経済合理性で動く企業は聞く耳を持たない。そして、この時勢では放っておいて事態が好転することもない。学生・会社員がこの状況を脱するために、スキルとお金を貯めるべきだ。要するに、「納得いかないからやめます」と言える状態になれということ。それまでは丁稚奉公も仕方が無い、という話。

 これらは確かに役に立った。

が、違和感もあった。就職活動はやりましょう、という前提だからだ。

 

3.不利なルールからバックレよう~ご先祖様の生存戦略

 

 

NHKスペシャル地球大進化 46億年・人類への旅 第3集 大海からの離脱 そして手が生まれた [DVD]

NHKスペシャル地球大進化 46億年・人類への旅 第3集 大海からの離脱 そして手が生まれた [DVD]

 

 

そもそも論として、

「自分にとって不利なルールで戦うべきではない」って思わない?

 

努力は尊いけれども、不利なルールの中でいくら頑張ってもなかなか結果が出ないと思う。

今就職先が見つからず絶望している学生にとっては、現状の就職活動のルールが、日本の状態が不利なルールそのものなのだ。

 

君たちが頑張っていることを、私は知っている。素晴らしいとも思う。

しかし、このゲームには勝てない。ルールが不利なものだから。

 

じゃあ、どうする? 違うルールのゲームに挑戦しよう。

自分が勝てるルールのゲームを探そう?

卑怯?いやいやそんなことはない。立派な生存戦略だ。

 

私たちのご先祖様たちも、辛い環境や不利なルール、クソゲーからバックレ続けて来たんだ。

 

 現在の海で繁栄を享受している魚類は硬骨魚類だ。

実は、彼らはかつて、海を追われたものの子孫なのだ。

海での競争に敗れ、淡水に逃げ込んだ魚たちが、新たな環境に適応し、進化を遂げた。その後、地球の環境の大変化があり、海にいた競争相手たちはその環境に適応できず絶滅していった。その一方で、いったんは淡水にバックレた魚たちは、無主の地となった海や、新領域である陸地に進出していき、かつてない繁栄をとげた。

魚類 - Wikipedia

「動物は海から生まれた」と言われるが、魚類の進化を見ると、その当初から淡水での生活が大きな役割を果たしていたと考えられる。魚類の分類群ごとに見ると、軟骨魚類と全頭類は大部分が海産であるが、無顎類にも淡水産があり、硬骨魚類の中で原始的なものと考えられる肉鰭類や全骨類などは大部分が淡水産である。化石的証拠から見ても、魚類の進化に於いて、かなり早い時期に淡水への侵入がおこなわれたと見て良い。

現在の硬骨魚類は、おそらく淡水で進化し、肺を持っていた。その一部が陸に進出して両生類へと進化した一方、海に戻って大発展を遂げたものが現在の魚類の大部分を占める真骨類になったものと思われる。肺はその機能を失い、浮き袋として用いられている。逆に考えれば、海中に留まっていた原始的な魚類は過去の大量絶滅でほとんどが絶え、それがゆえに淡水に進出したものの生き残りが海への回帰と大発展を遂げられたといえる。

 NHKオンデマンド | Nスペ 地球大進化 3 大海からの離脱

 

NHKスペシャル 地球大進化 46億年・人類への旅 第4集 大量絶滅 巨大噴火がほ乳類を生んだ [DVD]

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 恐竜が繁栄していた時代の哺乳類は、巨大な恐竜と張り合おうとせず、彼らが進出していない領域で生き抜いていた。そして、環境が激変し、恐竜が死に絶えるときがきた。しかし、彼らとは違う環境で過ごして獲得した特徴を活かして哺乳類は生き延びた。生き延びた哺乳類は、恐竜がいなくった大地で大いに繁栄した。

 

ここから学べることは、

①逃げ回っていても、生きてさえいれば、繁栄のチャンスは巡ってくる。

②逃げた先で新たな能力を獲得できるかもしれない

③その能力はオリジナルなものになりうる

④そのオリジナリティは次の時代での強みなる

⑤ある環境に適応しすぎると、変化に対応できなくなる

 ということ。

 

バックレるのも悪くない気がしない?

 

私は日本の就職活動・会社というゲームには適応できなかった。

けれども、ベトナムという地は、日本とは違い私の価値を認めてくれた。

その価値の大部分は私が日本人というだけでだ。

このブルーオーシャンで私は何とか生き延びている。

 (参考:ぶるーおしーしゃんって気持ちいいね - らくらくしんぶん@VietNam

そして、このベトナムの地で私は何がしかを獲得して、繁栄(ベトナム?日本?他の国?でかはわからないけど)していくきっかけを掴むかもしれない(あくまで可能性としてね)。

 

 

ブルー・オーシャン戦略

ブルー・オーシャン戦略

 

 

 

あなたはどうする?

クソゲーを続けますか?

それともバックレますか?

 

追記

恐ろしいことは、せっかく我慢してクソゲーのルールに適応したのに、気がついたときにはルールが変わっているかもしれないということ。(実際に中高年がリストラされて途方にくれている。ルールは変わりつつある。)

ルールが変わっていく理由と、その先を考えるのに役に立つ記事を紹介しておきます。

あなたの孫はインドか中国で生まれます - Chikirinの日記

 

追記②:

バックレている間にどうするかの参考に


「英語もできないノースキルの文系学生はどうすればいいのか?」→僕「ベトナムに来ました」 - らくらくしんぶん@VietNam

 

 

46億年物語

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