らくらく新聞@ブンタウ

ベトナムのんびりローカルリゾート・ブンタウからベトナムと日本の諸々のことを書いています。 

「英語もできないノースキルの文系学生はどうすればいいのか?」→僕「ベトナムに来ました」

 ネットサーフィンをしていたら、興味深いブログに出会った。

日本への諦めと×お金へのあきらめマトリクスで理解する―若者の働き方4タイプ | 大石哲之ブログ

この大石哲之さんは ベトナムに生活を移し、物価差を利用して優雅かつ快適にくらしているとのこと。

実際にベトナムの物価は日本の3~5分の1(輸入に頼る電化製品は別、日本と大差ないかものによっては高い)。大石さんの言うように10万円あれば かなりの贅沢ができる。 私は大学で日本語講師をしているが、月の手当てが3万円(地方在住、部屋代・ネット代は大学もち)だが、それでも十分快適に過ごしている。指導時間の「上限」は9時間、大学が長期休暇のときは私も休みだ。今夏は2ヶ月弱の休暇となった。3ヶ月働いた貯金(3食外食だが月に1万円くらいはためることができている)でベトナム国内旅行もできた。 

ベトナム統一鉄道制覇の旅① - らくらくしんぶん@VietNam

 

ちなみに 国内では日本語講師は「有資格者」くらいしか求人がない。ただ日本語を教えるうえで厳密には資格は必要ない。このあたりのことに興味がある方はこちら参照→

日本語教師資格のいろいろ:日本語教師を目指す

 

どうして無資格・無経験の自分がこんな条件で生活できているかというのは 

ぶるーおしーしゃんって気持ちいいね - らくらくしんぶん@VietNam を参照してください。(まぁ結論はタイトルにある通りブルーオーシャンだからです。)

 

大石さんのブログで紹介されていたこの本のタイトルが刺激的でKindleで購読。

 このタイトルに目が留まる人も多いのではないだろうか。

 

この本には私が日本にいた際に思い悩んでいたこと、そして現在これからの活動をどうしていこうかについて考えていることが そのままズバリ明確に書かれている。

これより以降は私の体験と考えだが、もっと深く理解したければ 大石さんの著作を読んで欲しい。

 

昨年度の私はまさに 大石さんの指摘する「英語もできないノースキルの文系学生」だった。※しかも留年を重ねていたので状況はなお悪かった。

私は大学時代のちょっとした経験により内定を1つもらう(この言い方からして・・・悲しいな)ことができたけれども、スキルがないために交渉力はまったくなかった。

それを痛感し絶望したのが、次の一件。

内定先に労働条件(残業代や有給消化など)についての話を切り出した際に、「そんなこと言い出した学生は(10年で)初めてだ。そのような考えでは私たちと働くのは難しいかもしれない」といわれたのだ。。

(法律も守れない会社は死ねばいいのにと思いながら)私は悟りました。ノースキルの人間は、どこまでも買い叩かれるのだなぁと。 仮に私がこの話を断っても会社は痛くもかゆくもない。この会社にこんな条件であっても就職を希望する学生は山ほどいるのだから。内定先の事業は魅力的だったけれども(今でも事業には魅力を感じている。)社員に対してどこまでも(無自覚か自覚的かは知らない。無自覚なら無自覚で知性・感性において大問題)つけこむということがわかり、私は内定を辞退した。

そして、私はベトナムで働くことを選んだ。

ここでの生活は異国だけあって刺激の面で楽しく、時間・お金のゆとり(上述)があって快適だ。

しかし、それが継続できるかはわからない。結婚などを考えると今のままでは足りないことも多いだろう。このように不安はある、でもこの種の不安は新卒で日本で働いても同じかもっと深刻になりそうだ。時間・お金・精神のゆとりもないだろうから。

だから、今のうちにこの異国という地の利と時間のゆとりを活かしてスキルと経験を身につけて行こうと考えている。もしくは事業を起こすかだ。(スキル・経験が一流でなくともビジネスプランがあれば生計を立てることはできるだろう)

 

と言っても、がつがつやっていこうとは 正直思っていない。

今の生活は 私の理想の1つではあるからだ。(もっとできることを増やしたり、守れるものを多くしたいとは思うけれども)この生活の延長線上に私の未来はある。

参考:実業家と漁師の小噺

メキシコ人の漁師が小さな網に魚をとってきた。
その魚はなんとも生きがいい。 
それを見たアメリカ人旅行者は、

「すばらしい魚だね。どれくらいの 時間、漁をしていたの」と尋ねた。

すると漁師は「そんなに長い時間じゃないよ」と答えた。

旅行者が「もっと 漁をしていたら、もっと魚が獲れたんだろうね。おしいなあ」と言うと、漁師は、自分と自分の家族が食べるにはこれで十分だと言った。

「それじゃぁ、あまった時間でいったい何をするの」と旅行者が聞くと、漁師は、「日が高くなるまでゆっくり寝て、それから漁に出る。
戻ってきたら 子どもと遊んで、女房とのんびり昼寝して。 
夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって・・・・・。ああ、 これでもう一日終わりだね」 

すると旅行者はまじめな顔で漁師に向かってこう言った。 

「ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した人間として、きみにアドバイスしよう。いいかい、きみは毎日、もっと長い時間、漁をするべきだ。それであまった 魚は売る。お金が貯まったら大きな漁船を買う。そうすると漁獲高は上がり、儲けも増える。その儲けで漁船を二隻、三隻と 増やしていくんだ。やがて大漁船団ができるまでね。そうしたら仲介人に魚を売るのはやめだ。自前の水産加工工場を建てて、そこに 魚を入れる。そのころにはきみはこのちっぽけな村を出てメキシコシティーに引越し、それからロサンゼルス、さらにはニューヨークへと進出していくだろう。 きみはマンハッタンのオフィスビルから企業の指揮をとるんだ」 

漁師は尋ねた。 

「そうなるまでにどれくらいかかるのかね」 

「20年、いやおそらく25年でそこまでいくね」 

「それからどうなるの」 

「それから?そのときは本当にすごいことになるよ」

と旅行者はにんまりと笑い、 

「今度は株を売却して、きみは億万長者になるのさ」 

「それで?」 

「そうしたら引退して、海岸近くの小さな村に住んで、日が高くなるまでゆっくり寝て、 日中は釣りをしたり、子どもと遊んだり、奥さんと昼寝して過ごして、夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたってすごすんだ。 どうだい。すばらしいだろう」 


 

結論としては「英語もできないノースキルの文系学生」からの脱却を このベトナムの地の利を活かしてぼちぼちと図っていくということ。

どれくらいぼちぼちか というとこのくらいぼちぼちです。

海外に住んではみたけれど退屈です、どうしましょう - らくらくしんぶん@VietNam

 

今もこれからも 楽しくやっていきたい、それもぼちぼちやっていきたい、という人は日本から離れるという方法もあるってことが伝われば幸いです。

ベトナムで挑戦したい!ということであれば相談にも乗りますよ。

☆☆☆

 

日本での就職活動や労働がクソだなぁと思っている人(自分はいい目に会えそうもないと思っている人)はこちら記事もどうぞ

就職活動が辛い人へ。クソゲーだからバックれたら?生物46億年ご先祖様たちもバックレ続けて生き延びてきた。 - らくらくしんぶん@VietNam

 

発展途上国には行きたくないなぁという人もいると思います。そういう人はなおのことスキル・経験が大事です。スキルと経験についての記事はこちら→

【就活を意識した学生向け】知識も経験も中途半端で専門性のない日本人大学生 - らくらくしんぶん@VietNam

 

この写真には人生の大切なことが色々つまっている気がします。

こんな働き方でもおっちゃんたちはベトナムでは妻子を養えるのですよ(嫁さんが働いていることも多いですが)

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