死んだ人にパソコンやIphoneを届ける方法@ベトナム
ベトナムには、死者に届けものをする習慣があります。
方法はいたって簡単。
燃やすだけです!
たとえば、お金を届けたければ、お金を燃やします。
といっても本当にお金を燃やしていては、懐がたいへんですし、政府的にもまずいので、偽物のお金を燃やします。
※昔は以前ドル札(偽)を燃やしていたようです。アメリカへの敵愾心ではなく、世界で一番有用な紙幣だからだそうです。アメリカ政府が怒ったからかはわかりませんが、今では、ベトナムドン(偽)が燃やされています。
この慣習、実は、日本でもあるのです。沖縄です。この紙のお金はウチカビと言われ、お盆(ウークイ)や清明祭(シーミー)の祭に燃やされ、死んだ家族に届けられます。友人の話と 沖縄版トリビアの泉 より
沖縄とベトナム、中国は南シナ海の海の道でつながっていきたことが良くわかります。
日本では、こういった習慣は科学や生活の発展とともに、廃れがちですが、ここベトナムは違います。慣習も科学や生活の発展に対応しているのです。
これ、何かわかりますか?
スマートフォンやPCですね。
でも良く見ると。。。。そう偽物なのです。紙や木で作られているのです。
電子機器に限らず、家や車、銀行のキャッシュカードまで燃やして送り届けられます。
Video | Báo điện tử Tiền Phong
ベトナムのニュースサイトの動画で様々な道具やそれを燃やす様子を見ることができます。これらの偽物は Hàng Mã 言われ、ベトナムの至るところで見ることができます。特に、ハノイの市場が有名とのこと。
Hàng Mã (phố Hà Nội) – Wikipedia tiếng Việt
この慣習はお盆はもちろんですが、毎月に4回も行われるようです。旧暦の30日、1日、14日、15日。
役目は一家の家長が担います。だから、私の友人(女性)は長男とは結婚したくないと言っています。長男は将来家長になり、妻もともにこういった儀式をたくさんこなさなければなりません。ベトナムでは、家や儀式を継続するために男の子の出産が大変喜ばれます。むかしの日本のようです
さらにどんなものを燃やすのか、気になった人は参考にどうぞ。最新機器だけでなく、伝統的な装飾の写真を見ることができますよ。
http://vnexpress.net/photo/thoi-su/lang-san-xuat-oto-xe-may-phuc-vu-ram-thang-7-3028701.html