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らくらく新聞@ブンタウ

ベトナムのんびりローカルリゾート・ブンタウからベトナムと日本の諸々のことを書いています。 

あるベトナム人から見た日本と安保法制との捉え方。

独立宣言の日にベトナム人の友人と話している中で興味深い指摘がありました。
 
「日本はかつてベトナムを占領し、ベトナムに苦難を与えたことがあるのだから、今度は(中国から)ベトナムを守るべきだ。安保法制成立に期待している。」と。
 
今のベトナムは日本への好感度が非常に高く、私自身どこへ行っても歓迎・歓待されてとても心地よく過ごしています。(「ジャパンブランド調査2015」で「とても好き・まあまあ好きと答えた人」の割合が96%で1位、「とても好き」と答えた人の割合も1位で80%を超え2位と20ポイント以上差をつけている。)
 
だから彼の指摘に驚いてしまいました。もちろん、歴史において日越の間に軋轢があったことは知っていましたし、ベトナム人たちがそれを忘れていないこともわかっていたのですが、こうはっきりと言われたのは初めてだったからです。
 
彼に対しては、「気持ちはわかるが、(70年が経った)過去の過ちへの代償として貢献・支援を求めるよりも、互いの未来の幸福と発展のためとして要求して欲しい。」と伝えましたが、ベトナム人の気持ちをわかっていたつもりでわかっていなかった(ないしは過ぎたこととして軽く見てしまっていた)のだと反省せざるを得ません。
 
安保法制を成立させるか否か、他国のために日本がどれだけものをどのように提供していいくのかは当然日本国民の専権事項ですが、周囲の国の人間たちがどのように考えているか知っておくことも大切だろうと思いました。
 
 
 
ちなみに「長年植民地支配を行ってきたフランス・ベトナム戦争で膨大なベトナム人の犠牲をもたらしたアメリカに対してはどう思っているんだ」と尋ねたところ
 
「フランスはベトナムから遠すぎる。もはや南シナ海(太平洋)において何の役割も期待していない。」
ベトナム戦争はアメリカとベトナムの戦争ではないよ。北ベトナム(とソ連を盟主とした社会主義陣営)と南ベトナム(とアメリカを盟主とした資本主義陣営)の戦争だったんだ。結局は北によって統一されて、現在のベトナム社会主義共和国としてはベトナム戦争は「対米戦争」「米国戦争」だったという立場をとっているけどね。南ベトナム側だった人間にとってはアメリカは敵じゃなかった。だから(南側の家系である)自分自身にはアメリカに恨みはない。それに今ではアメリカと(旧北)ベトナムの関係も改善されて、(中国の南シナ海への進出に対抗するための)軍事協力を強化してきている。」
 
とのことでした。

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関連記事

参考

dentsu-ho.com

 
「南シナ海における中国の活動(2015年5月29日 防衛省)」
 中国の野心的かつ積極的な姿勢が図解で見てとれる。
 

www.nhk.or.jp

ボートピープル - Wikipedia

ベトナム戦争でサイゴン陥落以後に旧ベトナム共和国から数多くの難民が国外に亡命した。ボートピープルの多くは都市部で商業を営んでいた華僑華人であり、その他南ベトナム政府関係者や旧南ベトナム軍関係者とその家族、資産家、地主、であった。
アメリカはこれまで旧南ベトナムから多くの移民を受け入れている[18]。アメリカには多くの亡命ベトナム人のコミュニティや中国系ベトナム人のチャイナタウンが存在している。