らくらく新聞@ブンタウ

ベトナムのんびりローカルリゾート・ブンタウからベトナムと日本の諸々のことを書いています。 

ベトナムから安保法制騒ぎを見て思うこと

・ベトナムも200カイリを超えた地点の環礁を埋め立てているようだし、どちらが正義か云々言うつもりはないんですし、個人的には立憲主義に立つので今の日本の安保法制制定のプロセスは首肯できないんですが、これまで中国が周囲に対して軍事力で上回った場合(モンゴル、チベット、ウイグル、カシミール(中印国境)、南シナ海(ベトナム、フィリピン、マレーシア))になにをしてきたかは知っておいた方が良いんじゃないかなぁと。この添付資料は南シナ海についてのもので、経済的にも軍事的にも強勢になっていく中国がソ連の後ろ盾を失ったベトナム、アメリカが軍事基地を撤収したあとのフィリピンに対して何をしているかを知ることができます。(それとも右傾化を望む防衛省ないし政府の垂れ流すデマでしょうか?) モンゴル人だってチベット人だってウイグル人だってインド人だってベトナム人だってフィリピン人だってマレー人だって戦争はしたくないでしょうよ。もちろん、中国人も日本人も。ただ中国(というか人間そのもの)の業や欲は甘く見ない方がいいのではと思う今日この頃です。中国4000年の歴史への憧憬や戦争の贖罪意識事態は全く否定しないのですが、今の中国に「話し合い」が通じるのかなと疑問に思ってしまいます。(チベット人やウイグル人は誰よりも話合いによる問題の解決を望んでいるように思えますが、なかなかうまくいっていないように思えます)。 集団安全保障に参加するか否か、徴兵制を導入するか否かはまた別に議論する必要があると思っています。 今の私の意見としては 自衛隊は必要(憲法を改正すべき)、集団安全保障は他国の戦争に巻き込まれるリスクはあるが中国と一国で対峙することもまた大きなリスクであり難しいところ(それこそ秦が他国を分断し個別に撃破して国家を統一したようなことになるかもしれません)、徴兵制には反対というスタンスです。
ああ、下の考えの元になった記事のように、将来生じうる中華帝国で良いポジションを確保しておきたいなら早めに腹をみせておくのも良いかもしれませんね。(反日教育が盛んな国ですが、先に腹を見せれば殺されはしないかもしれませんね?ウイグルのように原爆の実験場にされるかもしれませんが)

考えの元になった記事→「右翼と左翼ではなくて「現実主義と理想主義」と言えばすべてが丸く収まる」(永江一石)
http://blogos.com/article/125937/

防衛省「南シナ海における中国の活動」
http://www.mod.go.jp/j/approach/surround/pdf/ch_d-act_20150529.pdf

・日本や中国以外の海外で会う中国人(日本語か英語で会話可能な)はかなり頭脳明晰でリベラルな人が多いように感じられるので、なおさら中国本土の政治決定のプロセスがどのように行われているのか気になります。(向こうから見たらこっちも一緒か?)あの人たちからは今の中国の振舞が想像できない。最近ベトナムで会った中国人は母国の政治やそれに賛同する大衆に絶望しているからチャンスがあれば外に出ると言っていたので、リベラルな彼らが主導権をとるのは本当に難しいのでしょうね。中国の軟化を期待して座して待つのはやはりリスキーなのでは?と思いました。

・SEALDsと小林よしのり氏が対談するようなので、安保法制に強硬に反対している人が中国の脅威をどのように感じ、それに対して具体的には対応していくべきと思っているのか見聞きできそうで楽しみです。 三島と全共闘の対談みたいに興味深いものになることを期待(全共闘側の言葉は私には難解すぎるので今回のはもっと平易になることも期待 笑)
http://blogos.com/article/126574/