らくらく新聞@ブンタウ

ベトナムのんびりローカルリゾート・ブンタウからベトナムと日本の諸々のことを書いています。 

ベトナムの通りの名称の由来(ブンタウ編)

ベトナムの都市の通りは歴史的人物の名前が当てられています。

 

 勉強メモとして 私の縁のある通りの名前とその由来となった人物を随時更新していく予定です。

ベトナムの通りの名前(つまり人名)は日本人にとってなかなかに覚えにくいです。由来を知ることで、少しは覚えやすくなるかもしれません。

またベトナム人がどのような人物に敬意を払っているかがわかってなかなかに面白いです。

参考資料は

物語 ヴェトナムの歴史―一億人国家のダイナミズム (中公新書)

物語 ヴェトナムの歴史―一億人国家のダイナミズム (中公新書)

 

 また実際に通りの名前となっているのをブンタウの町で確認していきましょう。

 

Tran Quoc Tuanチャン・クォック・トアン(陳国峻)/Tran Hung Dao チャン・フン・ダオ(陳興道) 1229.1.6~1300.9.3 元軍の襲来に際して総軍を指揮し二度にわたって撃退。1288年、元軍の大軍をバクダン(白藤)江で全滅させた。

ベトナムの大英雄チャン・フン・ダオ。大越陳朝の王族、武将。ブンタウ市にも彼の巨大な像が設置されています。実は彼は日本の歴史にも間接的に影響を与えているかも知れないのです。彼が元軍に大打撃を与えたことによって3回目の元寇(元軍の日本進行)が頓挫したという説があります。

 

チャン・フン・ダオ通りの南東の端には公園があり、そこに彼の巨大像が設置されています。また、西北の端にはブンタウ名物ドッグレース場があります。像にお参りを済ませてから向かえば負けられない戦いにご利益あるかもですね。

時速50KM超の世界、ドッグレースを見に行ってきた@VungTau - らくらく新聞@ブンタウ

 

Truong Cong Dinh チュオン・コン・ディン 1820~1864.10.20

メコンデルタ中心部で半仏ゲリラを続けた人物。

 

 

Le Loi レ・ロイ(黎利)/レ・タイ・ト(黎太祖) 1385.910~1433.10.05

在位1428~32。タインホアの人。明の治世に反旗を掲げラムソンで放棄、10年余の闘争で明軍を撃破、独立を回復。

 このレ・ロイ通りにはドッグレースと共に、シネマコンプレックスや高級ブティックの入るラムソンスクエアがあります。名前の由来はやはりレ・ロイの故事を元にしているのでしょうか。

 

Le Lai レ・ロイとともに明軍と戦ったが1419年、レ・ロイが敵に包囲され窮地に陥ったとき、身代わりとなってレ・ロイの脱出を助け、犠牲となった。