らくらく新聞@ブンタウ

ベトナムのんびりローカルリゾート・ブンタウからベトナムと日本の諸々のことを書いています。 

ベトナム「社会主義」共和国の資本主義信奉度が95%で世界一でございます。


CNN.co.jp : 「資本主義」の信奉度、中国人76%で米国人上回る - (1/2)

ニューヨーク(CNNMoney) 米調査機関ピュー・リサーチセンターは19日までに、資本主義の信奉度に関する世界44カ国の国民調査で、中国やインド、ベトナムが米国をしのぐ比率を示したと報告した。
米国人の資本主義の支持者は70%だったが、中国は76%、インド72%、韓国78%などだった。最高はベトナムの95%。この他、フランス60%、日本47%、スペイン45%、メキシコ44%などと続いた。
調査は今春実施され、「自由経済市場では、一部が裕福に、一部が貧困に陥るが、大半の人々の暮らし向きは良くなる」との質問への賛否の数字を比較した。世界規模では調査対象者の3分の2が資本主義を選んでいた。

アメリカ70%、先進国の中で抜けた数字。流石。マッチョマッチョ。

中国76% うん知ってた。けど数字で見ると凄いな~

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「ベトナム人の資本主義信奉度95%」!?

 

 

一瞬びっくりしたが、体感からも理屈からも、さもありなんかな。


お金持ちはお金を使いたくて仕方がないらしい - らくらく新聞@ブンタウ


中国もベトナムも、社会主義市場経済(改革開放・ドイモイ)を始めて以来経済成長を続けているからこういう資本主義に夢を抱く人が多い結果になっても不思議でもない。

ドイモイベトナム語Đổi mớiチュノム表記:「𣌒𡤓」,「刷新」の意)は、1986年ベトナム共産党第6回党大会で提起されたスローガンであり、主に経済価格自由化国際分業産業構造生産性の向上)、社会思想面において新方向への転換を目指すものである。

日本(47%)が失業率25%のスペイン(45%)と同じくらいなのも気になる。日本では「失われた20年」の中で資本主義に疲れている人たちと「信奉」というスタンスへのそもそもアンチ万事中庸是々非々相対主義者派が多いのでしょう。擦れた大人とも言えるかな(苦笑)。

自分も団塊世代バブル世代のバブル時代に浮かれた(拝金主義的な)話(※)を聞くと反吐が出る(多少ルサンチマン入ってるかも)し、資本主義以上に人類の力を効率的に引き出すものは知らないと思いつつも資本主義を信じ奉ってますかと言われたら、「いやいや」ってなるので53%の側ですね。

 ベトナムの95%という数字も、これから色々なことを体験(格差が広がり続けたり高齢化が進んだり人件費が高騰したりASEAN域内自由化で産業が育たなかったり流出したり公害が出たりなどが想定できます)して、だんだん減っていくのでしょう。ただ、今現在のベトナムは平均年齢が28歳、ドイモイが始まってからも28年とまだまだ人も経済も若く上り調子はしばらく続くと思われます。95%はその期待と自信の表れですね。ベトナムに住み、学生を教育するという「ポジション」にいる私にとっても、彼らの期待通りに行って欲しいものです。