らくらく新聞@ブンタウ

ベトナムのんびりローカルリゾート・ブンタウからベトナムと日本の諸々のことを書いています。 

労働法も守れない人が子どもに何を教えるんですかね?

私は真のキャリア教育に必要なものとは、「知識を使いこなす知恵」や「悩みを抱えた時に誰かに相談する力」を養うことだと考えています。学生たちに、自分たちが労働契約の主体であることを自覚させ、労働条件を自分で吟味したり、必要な記録を付けたりする力を身に付けさせるとともに、何か問題が起こった際には弁護士などの専門家に相談する心構えを持たせる。


劣悪な働き方を受け入れさせる「ブラックバイト」を許すな - 上西充子

この記事を読んで内定先とのやりとりを思い出したので つらつらと。

 

今までは経済発展の中、もしくは豊さの中、「色白は七難隠す」でやってこれたかもしれないが、今はそういう時代じゃないんで、労働者が我慢することが難しくなってきている。夢も希望も金もなく働けるかということなのですが、

希望格差社会―「負け組」の絶望感が日本を引き裂く (ちくま文庫)

希望格差社会―「負け組」の絶望感が日本を引き裂く (ちくま文庫)

 

 (文庫になってた、良いね)

ひとりでピーチクパーチク言っても、首になったり、雇われないだけで会社や社会は変わってくれないです。

他の「無知な人」や「おとなしい人」を雇えば済んでしまうので。

実際、かつての内定先に労働法を守るつもりがあるかどうかを確認したら、「どうしてそんな話をするのかわからない」という顔をされた。(労働者の権利や法律そのものの大切さを考えたこともなさそうな様子が衝撃的でした)おいおいおいと思いながらも「単純に法律を守ることは大切だと思っているし、理不尽な状態ではやる気が起きない。互いのためにも法律を守った方が良いのでは?労働環境が良くなれば生産性があがる。」と説明したところ、「そんな気持ちでは働くことができない。法律を守ることが一番大事なのか。もっと大切なものがあるはずだ。子どもを扱う仕事なのだから、あなたは子どもや親に胸を張ることができるように努めるべきた。」と返された。

いやー法律や労働者の権利も守らない人間が子どもに何を教えるんですかね?

奴隷のなり方ですか?

 

そんなことはできません。とはっきり言ったら

入社後は特別に社長に張り付いて仕事する機会を提供するから、そこで「私たち」のやり方を理解して欲しいと言われた。

(滅多にないという意味で)有難い話なのだろうけど、ありがたいかわからないね。

結局、ベトナムに行くことになって、就業そのものが無くなったから、もしそこで働いていたらどんなことになっていたかわからない。

自分が入社しなかったことは会社にとっても自分にとっても、とりあえずは良かったのだろう。必ず激突しただろうから。さっきの話があってからは、労働法の授業を取ったり、労働NPOのPOSSEに電話したりしていたので。


NPO法人 POSSE 労働相談を中心に、若者の格差・労働問題に取り組むNPOです。

 

ほんまは戦いたくない、面倒だから。結局「逃げる」道を選んだし。本当に「逃げた」とは思っています。自分が「問題」を起こせば、同僚、会社、社会を変える契機になったかもしれないから。

参考:問題ってホント社会をよくするよね - Chikirinの日記

自分は、自分の時間や精神力をそこに費やすことは選べなかった。多くの人もきっとそうなのだろう。 逃げたり、我慢したり。1人で頑張るには相手が大きすぎる。逃げる、ブラック企業を選ばないというのも、1人であれば大勢に影響ないが、数が増えればブラック企業も考えざるを得なくなっていくだろうから1つの戦い方ではあるかなとも思う。(私自身は「戦い」や社会のためではなく単純に面倒だから逃げただけですが)

企業が「無知な人間」や「臆病な人間」を選ぶことができなくなるように、みんなが中学や高校で労働法学べればええんですけどね。まあ子どもにものを教えるところがこのように黒色がちなので、道は遠いな。

自分のやれるところからやっていこうか。自分のためにも子どもらのためにも 、良い環境を作りたい。

ちなみに

ベトナムでの働き方はもしかしたら労働法に抵触しているのかもしれない理不尽なものかもしれませんが、ベトナムの法律関係に対してまったく無知なので、気になっていないという。今の場所は単純に楽な環境というのもあって法律を持ち出してまで守るものがないです。法律が全てじゃないので笑

ちなみに 2

共産主義のベトナムにいますが、ベトナムも政治以外はめっちゃ資本主義ですし、私もりばたりあん的だったりします。今回言いたかったのは、単純にルールを守れと。ソクラテスのように毒杯を仰げとは言いません。残業代も払わずにええおべべを着たりや高級車を乗りまわしたり、えらそうに人前で演説するなというだけ。

荒木先生の言葉に従えば、労働者の権利をないがしろにする人らはどうしたって悪ですよ。もし、子どもへの使命感からきているのだとしても、反省する機会がない分性質が悪いような気がします。子どもの前に立つ人たちは、少なくとも悪であってはいけないでしょう。

  
悪の定義は人それぞれに違うし状況で変わってくるけど、
“他人を踏み台にする人”、これは絶対に、 誰が何と言おうと
悪だと思う。

漫画家・荒木飛呂彦の発言・格言・名言集【ジョジョの奇妙な冒険】 - NAVER まとめ