らくらく新聞@ブンタウ

ベトナムのんびりローカルリゾート・ブンタウからベトナムと日本の諸々のことを書いています。 

あなたの街の魅力をどうやって伝えますか? コミュニケーションツールとしての商品

ラオスのとある村で地域開発に携わっている友人がます。

彼の名前はまるちゃん。

まるやまのブログ in Laos: 青年海外協力隊 報告書第1号

f:id:jmato911:20140630032016j:plain

 

彼は、村の特産品である織物を軸に村人の現金収入を安定させようと試みています。

f:id:jmato911:20140630032033j:plain

彼とは、色々な話をするのだが、今回は

「街やその場所にある特産品をどうやって外の人たちに伝え、魅力を感じてもらうか。そして訪れたい、買いたいと思ってもらうか」

というテーマでした。

 

 

日本でも近年、まちおこしが大ブームだが、そこで成果を出すことができているのは一部。コンテンツが溢れる現代で どうやったら人の目に止まるのでしょうか。

 直接、市場にいけたらいいのだろうけど、貧乏なラオ人が、ラオスから日本や欧米に直接売りに行くってのは現実的じゃない(単発の物産展なら可能性はあるか?)そして私の住むベトナムはまだしも、ラオスからの情報が口コミで自然に伝わるのを期待するってのも、ITがこれだけ普及したこのご時勢にいかがなものか。やはり、ウェブの力を使いたい。

そこで村の人もメディアを持ったらいいんじゃないか。という意見が出ました。

 メディアをつかって何をするか⇒

①顧客がラオ人のストーリーを知る。

②(Web上で・から)コミュニティを作って、顧客同士・顧客とラオ人とが相互にコミュニケーションを楽しむ。

 

①について

まるちゃん曰く

商品の価値だけではなく、その人が手作りで作ってる歴史や、天然染色のもとになって、染めに使われてる植物、買うことが援助に繋がることなど
 
そういった背景がその商品自体のものの価値を上げると思う

 

(もちろん商品そのものの魅力は前提として必要だけれども)メディアを通じてラオスの人々の生活や考え方を外部の人たちに伝えて、外部の人たちが商品とあわせてそれらを理解したり楽しむことができたら面白いのではないか。

という考えです。

 

参考例:マザー・ハウス

バングラディシュを拠点とするマザーハウスは、商品だけでなく(発展途上国の人々の生活・困難・努力・成功)ストーリーも顧客に提供しています。

マザーハウス・ストーリー | マザーハウス/財布、バッグ、ネパールの服 販売

 

②について

共通の商品を手にした人にとって、商品はコミュニケーションツールにもなる。

 

例 Vespa World Days@HoChiMinhCity

f:id:jmato911:20140630030003j:plain

 

f:id:jmato911:20140630030022j:plain f:id:jmato911:20140630030020j:plain

 例 Kite World Festival@VungTau 

たこあげ 世界大会 - らくらくしんぶん@VietNam

f:id:jmato911:20140630030900j:plain f:id:jmato911:20140630030906j:plain

 

Vespa好き・凧好きでさえあれば、言葉がおぼつかなくてもコミュニケーションを楽しめた2つの企画。商品(Vespaや凧)はただその機能を使うだけでなくコミュニケーションのきっかけになっていました。

この商品をきっかけとした交流を広める・深める場としてFBページなどでWeb上にコミュニティを作る。(Laosに足を運ばなくても楽しめるように)。

そこで楽しそうなやり取りが起これば、そのやり取りそのものも魅力的なコンテンツとして外に伝わっていく。このコミュニケーションに参加したいと思った人は商品に手を伸ばすことになる。(六本木ヒルズとかもそんな感じだろうね。商品そのものより、それが持つ背景や文脈のほうが大事そう。)FBページでLaosの織物で着飾った姿を見せ合ったりすると面白そうです。

FBページでは、商品をPRすることよりも、その場に参加している人びとが楽しむことを重視したほうが、結果商品の魅力が多くの人に伝わるでしょう。(「インバウンドマーケティング」の考え方、後述)

 今回のタイトルである

「あなたの街の魅力をどうやって伝えますか?」という問いには

「商品とともに物語を提供し、街の人と(商品をきっかけにして)コミュニケーションをとることができる場を用意する。」

というのが現時点での回答です。

 果たして、これが正解なのでしょうか?

やってみないとわからないですよね。

まるちゃんはラオスできっとおもろいことをやってくれるので

私も負けないようにしないとね。

今温めている企画があるので、これは後日発表しますね。

 

では、また。

 

 P.S.あとちょっとだけ続くんじゃ

今回の話し合いや記事を作るうえで参考になった事柄を紹介しておきますね。 

 「インバウンドマーケティング」

聞いたことあります? 私は今日知りました。

 従来のマーケティングとやらのやり方と何が違うか。

従来型は「まず商品があって、広告を打つ。」

売りたい、売りたいという気持ちが全面に伝わってくるやつね。

飛ばしたいCMとかまさにそれ。

 それに対して「インバウンドマーケティング」は…

 まぁ、これを見てください

インバウンドマーケティングとは|株式会社マーケティングエンジン

直球でわかりやすいページですね。そして、インバウンドマーケティングを謳う会社らしく、きっちり魅力のあるコンテンツになっていますね。

ん?「らしく」ってなんだって?サイトを見れば分かるはずなのですが、、、

面倒ですよね。はい。かいつまんで説明します。

 インバウンドマーケティングとは、

ただのすっとばしたくなる(誇大で退屈な)商品広告ではなくて、広告記事そのものが情報コンテンツとしての魅力を十分持っているようにして、記事(コンテンツ)を楽しんだお客さんを商品に誘導していく手法です。

 Websiteで言うと「魅力的な記事」をつくって顧客を呼び寄せるってことです。

 とにかく何はともあれお客さんを集めなければ始まらないわけですからね。集めるための工夫に焦点をあてたわけです。

 この言葉(正確には「インバウンド」という言葉)を知ったのはついさっきこのサイトから。

MATCHA - 訪日外国人観光客向けWebマガジン

インバウンド観光メディアMATCHA

外国人にも日本のLocal的魅力がわかりやすいよう工夫されています。

おかげで日本人が見ても気付きの多いサイトになっています。

 。。。「インバウンド」は内側に入ってくるという意味らしい。

このサイトやこれを作っている青木 優さんのブログ(Hibilog | 世界一周と日常と考察ブログ)も面白そうなのでまた時間があるときにしっかり読んでみよう思っています。

 MATCHAもインバウンドマーケティングのサイトだと思っていたのですが、さっき(ブログを書き始めてから)気付いたのは恥ずかしいから内緒ですが、おかげで良いサイトを知ることができました。

失敗することこそ学び、ですよね、ちきりんさん?

でもやっぱり、恥ずかしいけど。。。!

 まぁ早とちりさせるくらい「MACHA」が素敵なサイトだということですね(言い訳)。